作成者 :町田 純一
インドネシアの官公庁に、実は“穴場グルメスポット”があることをご存じでしょうか?
今回ご紹介するのは、ジャカルタのスディルマン通り沿いにある教育省の敷地内に佇む食堂「Kantin」。オフィスの向かいにあるこのKantinに、同僚とともに足を運んでみたところ、想像以上の料理の豊富さと手頃さに驚かされました。
インドネシアのローカル文化と公務員のランチ事情を垣間見ることができる体験を、この場をお借りして共有させて頂きます。
Kantinカンティンとは
インドネシア語で食堂という意味で、特に施設内の食堂を指すことが多く、日本語で言う「学食」や「社食」に近いです。しかしフードコートの側面を持つ為、各々が好きな物を持ちよって食事をすることができる場所でもあります。
ちなみに、同じ食事処を意味するWarung(ワルン)はもっと庶民的で、路上や住宅街にある個人経営の小さな食堂を指し、Kantin(カンティン)よりは小さいです。
レパートリーの多さと値段の手頃さ。屋台飯グルメがとことん楽しめる!
この教育省のKantinの魅力は、なんといっても料理の種類の豊富さと圧倒的な価格の手頃さです。
例えば、ナシゴレンは一皿18,000ルピア(約180円)。パダン料理のセットは一皿20,000ルピア(約200円)。スープ系だけでも、ベーシックなソト・アヤムからグライまで、具材も鶏肉、牛肉、モルモン(内臓系)、さらにはオックステールまで揃っており、ごはん付きで30,000〜45,000ルピア(約300〜450円)と非常にリーズナブルです。サラダ系ではガドガド、串焼きのサテ・アヤムやサテ・カンビンも人気。さらに、シーフードレストランで出てくるような焼き魚もごはん付きで60,000ルピア(約600円)と、都心とは思えない価格設定です。
飲み物も充実しており、アイスティーは一杯3,000ルピア(約30円)、コーヒーやフルーツジュースも10,000〜12,000ルピア(約100〜120円)。さらに、生のココナッツも楽しめます。
デザートには、インドネシアのローカルお菓子であるクレポンやクエ・ラピスなどもあり、こちらも4,000〜5,000ルピア(約40〜50円)と、すべてがインドネシア人価格です。

写真1. 調理場から注文カウンターへ料理を通す窓口(黒枠の扉)

写真2. 注文カウンター
公務員食堂で味わうローカル体験
通常、Kantinは屋外に設置されていることが多いですが、このKantinは教育省の敷地内にあり、公務員食堂ということ側面もあって、屋台のごはんに比べて清潔です。ここは完全に室内型であり、白を基調とした床のタイルや壁は清潔感があり、エアコンも完備されています。調理も室内で行われており、衛生面でも安心です。

写真3. Kantin室内の様子
スディルマン通りという一等地にありながら、価格は非常にお手頃。客層は省庁内の公務員や近隣会社員のインドネシア人で、外国人の私が訪れると少し珍しがられるほどです。
敷地内にはモスクもあり、金曜日のお昼には礼拝前後の男性客で混雑し、席の確保が困難になるほどです。
インドネシアのローカルの文化に興味がある方、弊社に訪問された帰りにぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
店舗情報
| 店名 | Kantin Bogasera Kemdikbudristek |
| 営業時間 | 8:00-16:00 |
| 定休日 | 土曜日・日曜日・祝日 |
| Google マップ | https://maps.app.goo.gl/ec54gH52mvdMGTvu5?g_st=aw |
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