インドネシアが、単なるコーヒー生産国にとどまらず「カフェ大国」として世界の頂点に立ったという話は、いかにも現代らしい響きを持つ。グローバル・ポイント・オブ・インタレストのデータベースによると、2025年11月時点でインドネシア国内のコーヒー...
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よもやまノンキインドネシア (第58回)
「親睦を兼ねた相互扶助の思い アリサンという名の社交システム」
「もあい」と聞くと私が真っ先に思い浮かぶのはイースター島にある巨大な顔の石像「モアイ像」なのだが、沖縄の人は「模合」がより馴染み深いのだという。この模合とは何かというと、メンバーで一定額出し合った資金を自分の番が回ってきた際に総取りできるシ...
よもやまノンキインドネシア (第57回)
「猫に寛容で犬に慎重な社会 イスラム文化が映す猫との距離」
インドネシアの街を歩くと、ある動物の存在にすぐ気づく。猫である。住宅街の路地、屋台の裏、モスクの敷地、コンビニの前。街のあらゆる場所で猫を見かける。しかも人々はそれを特別な出来事として扱わない。誰かが追い払うわけでもなく、かといって厳密に飼...
よもやまノンキインドネシア (第56回)
「未来都市という完成図だけが先に立つ国 首都移転計画が映す期待と諦めの温度差」
インドネシアの首都移転計画ほど、実際の進捗状況が見えづらい国家事業も珍しい。ニュースを追えば壮大な完成予想図が次々と現れ、折にふれて大統領や閣僚が視察に訪れている様子が分かる。しかし、現地発信の映像を見れば広大な土地に完成したかのように見え...
よもやまノンキインドネシア (第55回)
「スピードと低価格が市場を席捲しても 消費者の記憶に残るのは安心と信頼」
インドネシアでは昨今、商品やサービスを見る目が変わりつつある。ある者は「安くて使えれば、それでいい」と言い、別の者は「質と安全が担保されなければ購入しない」と言う。これらは決して単なる消費者の好みではない。それはまさに中国流と日本流という二...
よもやまノンキインドネシア (第54回)
「ガラス張りコートに群がる人々 パデルが映す都市中間層の余暇事情」
インドネシアでここ数年、確実に勢力を拡大しているスポーツがある。パデルである。テニスとスカッシュを掛け合わせたような競技で、ガラス張りのコートを使い、壁を活用する独特のルールを持つ。数年前まで一部の富裕層や駐在員の余暇に過ぎなかったこの競技...
よもやまノンキインドネシア (第53回)
「生まれるパンダと消えるパンダ 対中外交で分かれる距離感」
アジアの片隅で“柔らかな外交辞令”として振る舞われてきたパンダが、象徴そのものを変えつつある。日本で長年愛されてきたパンダが、初来日以来、初めて国内から姿を消す一方で、インドネシアではパンダが初めて赤ちゃんを産んだ。この対照的な出来事は、単...
よもやまノンキインドネシア (第52回)
「動かぬ車列が生み出す路上ビジネス 都市の欠陥を商機にする適応力」
ジャカルタの交通渋滞は、もはや都市の欠陥ではなく名物である。朝夕の通勤ラッシュ時は言うに及ばず、昼間でも車列が微動だにしないことは日常茶飯事だ。世界の渋滞都市ランキングで常に上位に名を連ねるこの街で、人々は怒りよりも諦観を選んだ。そして同時...
よもやまノンキインドネシア (第50回)
「地形と信仰が支える独自の死者観 バリ島トルニャン村の風葬儀礼」
バリ島東部バトゥル湖のほとりにひっそりと位置するトルニャン村は、数あるバリの伝統文化の中でも、最も特異で誤解されがちな風習を守り続けている。それが、死者の遺体を土に埋めず、棺にも入れず、自然の中にそのまま横たえる“風葬”の伝統である。観光地...
よもやまノンキインドネシア (第49回)
「路上に息づく伝統薬ジャムウの物語 苦味に宿るインドネシアの生薬文化」
「良薬口に苦し」とは、身に沁みる良い忠告ほど耳に痛いという意味だが、もともとは“よく効く薬は苦い”という意味だ。インドネシアの伝統薬「ジャムウ(Jamu)」を飲めば、この言葉の本来の重みを実感するだろう。市場の片隅や街角で、大きな籠を背負っ...
よもやまノンキインドネシア (第48回)
「ウルトラカナンと称される高市首相 笑顔で縮めるプラボウォ大統領との距離」
韓国・慶州で開催されたアジア太平洋経済協力会議(APEC)。各国首脳が一堂に会する舞台で、日本の高市早苗首相とインドネシアのプラボウォ・スビアント大統領の一幕が注目を集めた。話題となったのは、プラボウォ大統領が資料に目を通している際、高市首...