空気には国境がない。しかし、煙害の責任を誰が負うのかとなると、国境は途端に壁になる。インドネシアの森林火災や泥炭地火災による煙がマレーシアやシンガポールに流れ込み、学校の休校や健康被害、商業活動への影響を引き起こしている。2026年10月に...
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よもやまノンキインドネシア (第65回)
「道路をふさいでも苦情は聞こえない インドネシアが教えるお互い様の文化」
私の住むアパートには裏道がある。正門側は渋滞が多く、裏道は非常に便利な帰宅路である。しかし、年に数回、前触れもなく道路は閉鎖される。道路には大きなテントが張られ、何百脚もの椅子が並ぶ。調理場は屋外に設けられ、朝から大鍋で料理が作られる。華や...
よもやまノンキインドネシア (第64回)
「空席だった駐インドネシア大使」
大塚 玲央...
よもやまノンキインドネシア (第63回)
「穴だらけの道路が突然綺麗になる日 透けて見える地方行政の実態」
穴だらけだった道路が突然舗装され、歩道が掃除され、街路樹まで整えられる。そんな変化が突然起きる。この話を聞いて、ピンときたゴルファーもいるだろう。ジャカルタ郊外の山中にあるゴルフ場へ向かう道が知らぬ間にきれいに整備されたのも最近のことだ。そ...
よもやまノンキインドネシア (第62回)
「アザーンの隣でK-POPが流れ続けている 地方都市に広がる韓流映え文化のリアル」
白を基調にした内装。無機質なテーブル。壁にはハングル風フォントのネオンサイン。メニューを見ると、クロッフル、ダルゴナコーヒー、チーズケーキ、抹茶ラテが並ぶ。しかもBGMは韓国アイドル。店内では若者がスマートフォンを片手に、ひたすら写真を撮っ...
よもやまノンキインドネシア (第61回)
「拡大するインドネシア美容業界 日系サロンが掴む成長市場」
インドネシアの美容業界が、ここ十数年で様変わりしている。かつて美容室は、富裕層や都市部の女性たちが利用する特別な場所という印象が強かった。しかし現在、ジャカルタをはじめとする都市部では、美容室やヘアサロンが急速に増加し、美容は日常消費の一部...
よもやまノンキインドネシア (第60回)
「ルピア安と円安が映す現実 資源期待と通貨不安の同居」
インドネシア通貨ルピアが下落基調にあり、中央銀行が為替安定に向けた対応を強める姿勢を示している。一方で、同国ではガス田の発見が報じられ、将来的なエネルギー供給への期待も語られている。通貨は弱さを示し、資源は可能性を示す。この対照的な構図は、...
よもやまノンキインドネシア (第59回)
溢れるカフェと薄まる個性 カフェ大国という事実とその裏側」
インドネシアが、単なるコーヒー生産国にとどまらず「カフェ大国」として世界の頂点に立ったという話は、いかにも現代らしい響きを持つ。グローバル・ポイント・オブ・インタレストのデータベースによると、2025年11月時点でインドネシア国内のコーヒー...
よもやまノンキインドネシア (第58回)
「親睦を兼ねた相互扶助の思い アリサンという名の社交システム」
「もあい」と聞くと私が真っ先に思い浮かぶのはイースター島にある巨大な顔の石像「モアイ像」なのだが、沖縄の人は「模合」がより馴染み深いのだという。この模合とは何かというと、メンバーで一定額出し合った資金を自分の番が回ってきた際に総取りできるシ...
よもやまノンキインドネシア (第57回)
「猫に寛容で犬に慎重な社会 イスラム文化が映す猫との距離」
インドネシアの街を歩くと、ある動物の存在にすぐ気づく。猫である。住宅街の路地、屋台の裏、モスクの敷地、コンビニの前。街のあらゆる場所で猫を見かける。しかも人々はそれを特別な出来事として扱わない。誰かが追い払うわけでもなく、かといって厳密に飼...
よもやまノンキインドネシア (第56回)
「未来都市という完成図だけが先に立つ国 首都移転計画が映す期待と諦めの温度差」
インドネシアの首都移転計画ほど、実際の進捗状況が見えづらい国家事業も珍しい。ニュースを追えば壮大な完成予想図が次々と現れ、折にふれて大統領や閣僚が視察に訪れている様子が分かる。しかし、現地発信の映像を見れば広大な土地に完成したかのように見え...
よもやまノンキインドネシア (第55回)
「スピードと低価格が市場を席捲しても 消費者の記憶に残るのは安心と信頼」
インドネシアでは昨今、商品やサービスを見る目が変わりつつある。ある者は「安くて使えれば、それでいい」と言い、別の者は「質と安全が担保されなければ購入しない」と言う。これらは決して単なる消費者の好みではない。それはまさに中国流と日本流という二...