作成者:菅原 英美
皆さま、大変お世話になっております。
このたびは当ブログをご覧いただき、誠にありがとうございます。
さて、近日インドネシアでは、政府によって追加の「有給奨励日」が制定され、現地メディアでも大々的に取り上げられておりましたね。
年の後半に祝日がなかったため、いきなりの三連休に弊社でも喜びの声が。そんな和やかな空気の中、今回は少しばかり、ゆる~くインドネシアでの猫事情をお話しします。
インドネシアでは、道端で野良猫が日向ぼっこをしている光景をよく見ます。実は、世界最多のイスラム教徒人口を誇るインドネシアでは、猫はイスラム教創始者のムハンマドが敬愛した動物として、たくさんのインドネシア人から大切にされ、愛されています。そのためか、こちらの猫たちはまったく人を怖がらず、むしろ人懐っこい子が多い印象です。
弊社も先代社長の吉田を初め猫好きなスタッフが多く、どちらかというと犬派の私もすっかり猫の虜になり、今ではジャカルタで猫を飼っています。毎日、家に帰るたびに「おかえり」と言わんばかりに出迎えてくれる姿に、とても癒されています。
ジャカルタで生活している日本人の中には、特に長期滞在されている方を中心に猫を飼っている方も意外と多い印象です。そこで今回は、私(猫飼育歴3年)の実体験をもとに、ジャカルタで猫を飼う上で知っておきたいポイントをいくつかご紹介します!
- ペットショップ事情
インドネシアには、日本のように清潔で整ったペットショップはほとんどありません。道端や車道のすぐそばで、小さなゲージに入れられた犬猫たちが売られている光景も珍しくなく、動物好きとしては心が痛む場面も多いです。
私は「ラグドール」という品種の猫を飼っていますが、購入したのはたまたまSNSで見つけたブリーダーさんからでした。
当時の価格はRp 8,000,000(約6.8万円)ほど。ついでに、日本だとラグドールは相場が20万円~50万円だそうで、その価格差には正直びっくりです。
- 医療体制
ジャカルタにも信頼できる動物病院はありますが、日本ほど数は多くありません。
評判をチェックするにはSNSでの口コミが役立つほか、日本人の飼い主同士のネットワークもとても心強いです。
ワクチンや避妊・去勢手術も基本的には問題なく受けられますが、病院によって設備や対応に差があるため、事前のリサーチは必須です。
ちなみに、私が利用している動物病院は人間の使う病院よりはるかに綺麗で、待合室にはなんと、ペットのお菓子まで備わっています!
ドクターは英語も堪能で、年に一度のワクチンはRp 500,000(約4,500円)、検診もRp 250,000(約1,800円)ほどで受けられます。
( 参考:Modernvet https://www.modernvet.co/id )
- アパートでのペット可否
いざ、ペットを飼育するとなると一番に気になるのが、住居事情。
私もアパート探しの条件で最優先しているのですが、ジャカルタでは基本的にほとんどのアパートがペット不可です。
ただ、実際に「契約書ではペット禁止となっていたが、オーナーの許可でOKになった」というケースもあるため、事前確認と交渉がとても重要です。
ちなみに、特にジャワ島では犬よりも猫の方が容認されやすい印象です。イスラム教では、犬は儀礼上「不浄」とされやすく、預言者ムハンマドの時代から狂犬病や寄生虫など衛生面でのリスクが指摘されていました。そのため、飼育は番犬や狩猟犬など限定的で、室内で可愛がる文化はあまり広がっていません。結果として、犬を避ける人(特に家政婦さんや来客)も一定数いるようです。
一方、バリ島はヒンズー教圏であり、犬への宗教的なタブーがほぼなく、むしろ集落や家庭で犬を守り神のように扱うこともあります。野良犬も多く、放し飼いの文化が残っており、犬好きの家庭も珍しくありません。
- フード・トイレ砂などの購入事情
猫用フードは十分に調達可能で、スーパーマーケットやペットショップでも手に入りますが、一番便利なのはオンラインショッピング。
TokopediaやShopeeなどのECサイトでは、国内外ブランドのフードやおやつが幅広く取り扱われており、まとめ買いすればかなり割安になります。
ちなみに、日本でもおなじみのペットフード(みなさんご存じの●ゅ~る等)はインドネシアでも人気です。もしかして人間だけでなく猫も国籍問わず日本食が好きなのかもしれませんね!誇り高いです。
一方で、トイレ砂は種類の選択肢が少なめ。
固まるタイプや木製ペレットタイプなど、基本的なものはありますが、日本と比べると品質や消臭力にやや差を感じることも。
我が家では、いろいろ試した結果、ベントナイト系の固まるタイプを使っています。
書いているうちに、どんどんお伝えしたいことが増えてしまい、気づけば3ページに及ぶ内容になってしまいました…。これからインドネシアで猫を飼ってみようかな、とお考えの方には少しでも参考になれば幸いです!
今後も、皆さまのインドネシア生活がより快適で癒されるものであるよう、微力ながらお手伝いできれば嬉しく思います。
最後に、次ページ以降で、弊社日本人猫親のアナブルたちをご紹介します!
*アナブル…anak buluの略称“Anabul”。直訳すると「毛の子」(笑)
家族のように可愛がっている毛むくじゃらの子ども、というニュアンスで、
“愛猫”、“愛犬”を意味します。
ルナちゃん(吉田家)
クレマ君(浅田家)
ヘーゼル君(菅原家)