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第14回  JAC’Sブログ
インドネシアで今流行りのスポーツ“パデル”?

2025. 08. 20 | JAC'sブログ

作成者:鵜木 咲瑛香

車窓やアパート、オフィスからいつも眺めていた空き地で急に工事が始まったぞ?さて何ができるのだろう?最初に高いポールが立てられ、屋根ができ、セメントが敷かれ、なんだか大きなガラスを搬入している・・・もしかしたらそれ、パデルコートかもしれません!

パデルは1970年代に誕生した、テニスとスカッシュの要素を持ったラケットスポーツ(日本パデル協会より引用)。コートの広さは20m×10m、ダブルスのテニスコート23.77m×10.97mと意外と変わらないのですが、パデルは四方をガラスの壁に囲まれているため、実際にプレーで動く範囲はテニスに比べ極端に狭くなります。一般的には、テニスコート1面設ける敷地があれば、パデルコート2面設置が可能といわれています。ボールはテニスボールと見分けがつきませんが、少し小さく、反発力が小さいボールを使用します。ラケットはテニスやバドミントンと異なり、ガットではなく、厚い板に小さな穴が空いている形状です。

一番の特徴である、四方を囲むガラスの壁は何のためにあるのでしょうか?あくまでコートINとなるのは地面部分(20m×10m)ですが、一度バウンドしたボールが壁に当たってもまだボールが生きているため、相手コートへ打ち返します。相手側コートの壁のすれすれのところにボールを打ち、変なバウンドを狙う、スマッシュでは相手側でバウンド後のボールが壁を超えるくらい強く打つなど、上手く壁を武器に使うというのがこのスポーツのミソなようです。

私も昨年、同僚夫婦に誘われたことが、このスポーツを知るきっかけでした。第一印象は、「楽しい、親しみやすい」でした。ラケットは50rbルピア(約500円)程でレンタルができるため、身一つで参加できます。また、先ほども書いた通り、動く範囲が限られるため、テニスに比べ疲れない!ボールもいくらアウトしたとしても壁があるので、はじかれて誰かの近くに戻ってくる、走ってコート外まで取りにいかず疲れない!スポーツをするのに「疲れない!」を嬉しく思うのは矛盾しますが、疲労を抑え楽しめるというのは大事なポイントだなと感じます(笑)2回目以降は、回を重ねるごとに、壁に当たるボールへの対応、逆に壁をうまく使った攻撃、サービス技術など面白味が増していきました。慣れてくるに従い、かっこいいマイラケットを持ちたいという思いが自然とわいてきます。ラケットの価格帯としては2~3jtルピア(約2~3万円)がインドネシアでは一般的な相場、格が上がると天井は無いように思います。現時点ではほぼ輸入品の様で、インドネシアでの販売価格は他国に比べて高めに設定されているようです(Padel専門店の知人より)。

さて最後に、なぜ今インドネシアで流行っているのか私なりの考察ポイント3つを挙げてみました!

1. 疲れすぎない=多少の運動不足な初心者でも簡単に始められる

何回繰り返すのかと思われるかもしれませんが、徒歩移動を嫌う傾向にあるこの国において、スポーツにおいても疲れるのはMalas(≒面倒くさい)と感じる人が多いのではないでしょうか。普段運動をしていなそうな初心者でも楽しめるという点は大きいです。

2. エリートなイメージ=ソーシャルメディアで映える!

まだパデルが広まってから日が浅く、コートも新しいものが多いというのもありますが、コートおよびその付属施設は清潔でエステティック(美的で洗練されている)。鮮やかな色のコートは照明によりきれいに照らされ、更衣室やトイレは空調付き、シャワー室にはシャンプー等完備、ダイソンのヘアドライヤーが常備されているところもあります!カフェやレストラン・バー・さらにはプールが併設されている会員制コートなんてものまでも。すべては、ソーシャルメディア上での「映える」に繋がります!トーナメントなどに限らず、通常の友人同士でパデルをする際にもカメラマンを呼びソーシャルメディア用の写真・ビデオを撮影することも多々。目的がパデルか、コンテンツか分からないこともあるのでは(笑)

3. コミュニティ=社交の場
いろんな場面で集まりみんなで何かをするのが好きなお国柄という印象。パデルはダブルスが基本の為、最低4人は必要で、交代でプレーする場合1コート8人は集まることになります。パデルは最近の社交の場になりつつあるように見えます。

ここまでお読みいただきありがとうございました。今回の記事を通して、パデルをやってみたいなと思われた方が1人でもいらっしゃれば幸いです。
既にジャカルタにも日本人のコミュニティがあったり、はたまたアプリ上で知らないグループの中に飛び入り参加も可能だったりします。ちなみに参加料は2時間150rb~300rb/人ほどです。

これだけ多くのパデルコートができてしまった今、流行りに収まらず、今後も多くの人に楽しまれるスポーツになることを願います。

参考:スポーツコミュニティ・施設予約アプリ

※パデルに限りませんので、得意なスポーツで是非検索してみてください。

PIKエリア人口ビーチのパデルコート インドネシア人のパデル風景インスタ投稿