最近読んで感銘を受けた本をご紹介したい。
「昔のインドネシアではない。日本人が知ろうとしないだけだ。霊鳥(ガルーダ)はどこへ飛ぼうとしているのか」
帯の文章が、なかなかに扇動的だ。あとがきには「これからインドネシアに留学、あるいは駐在するであろう若い人を第一の読者と想定」とあるが、むしろこの帯では、古くからインドネシアに関わっている人々に釘をさしているかのように受け取れる。もちろん私もそのうちの一人なのだが、日々インドネシアと日本に関わる仕事をしている中でいつも気になっていることがある。
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<武部洋子> 東京生まれ。大学で第二外国語としてインドネシア語を選択して以来、インドネシアにどっぷりはまる。1994年に卒業と同時にジャカルタに移住、2013年にはインドネシア国籍を取得。職を転々としたのち、現在はフリーランスのライター、コーディネーター、通訳/翻訳業に従事している。著作に『旅の指さし会話帳②インドネシア』(株式会社ゆびさし)など。
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