作成者:渡邊 陸斗
インドネシアに駐在されているお客様はBlok Mへ一度は訪れたことはあるかと思います。日系スーパーのPapaya、越後屋、丸福、鳥八などの日本料理の飲食店や日本人のビジネスの場、憩いの場として有名ですがMRTの開通以降、多くのインドネシア人の若者もこのエリアに訪れるようになりました。Blok Mを散策していると日本人も多く見かけますが、インドネシア人の若者のほうが見かけるようになりました。というのも、Blok Mは現在、日本人街という印象から、若者の賑わう町、日本でいう原宿のような場所に変わりつつあります。
Blok Mには若者に人気の建物や広場が点在しており、週末には多くの若者がMRTのBlokM駅で下車し、ショッピングやカフェ巡りを楽しんでいます。最近ではBlok Mのバス停から直結ししているMal Blok Mの再開発が開始されBlok M hubとして大規模な再開発が2025年5月より開始され、シャッター街であったモールに様々なテナントが入りはじめています。まだテナントが少なく、シャッターも立ち並びますが、今後の開発次第では新たな観光地として人気を博すかもしれません。
Pasaraya Blok M周辺のエリアにはインスタグラムやTikTokで “バズった” 飲食店が立ち並び、週末には行列ができている店がいたるところで散見されます。Pasaraya BlokM自体はここ最近まで活気のないモールでしたが、Blok M hubの完成に伴い、Pasaraya Blok M内にはフォトスタジオはもちろんのこと、お化け屋敷やスイーツショップもオープンし、これから賑やかになるような雰囲気があります。
このように若者をターゲットにしたお店を増やすことでモールが活性化していった一方、若者の消費スピードについてこられずに衰退していったエリアもあります。
Pasaraya Blok Mから北に少し離れたエリアにM bloc Marketという施設がありますM Bloc Marketは2019年にクリエイティブコミュニティの場として再開発されましたが、駅周辺の再開発により、たった6年で陰りを見せています。
Blok Mエリアに訪れると若者の消費スピードに対して、いかにSNS戦略が重要であるかを実感させてくれるエリアでもあります。
今回は飲食店の激戦地区となったBlok Mで私が実際に食べ歩き、印象に残った、おすすめの飲食スイーツ店や有名カフェなどをBlok M在住の私がご紹介いたします。
1. チーズケーキ 「Artirasa Blok M」VS「Busy Cheese Café」
Google Map: Artirasa Blok M (https://maps.app.goo.gl/YTu3tGPfJw9ueAYP9)
Busy Cheese Café (https://maps.app.goo.gl/z2CRYQriWuDypJab7)
飲食店の激戦区の中心といっても過言ではないのが Jl. Melawai 3 通り です。この通りに並ぶ店はどこも行列ができており、週末には特に賑わいを見せます。ここには、塩パンで有名な Little Salt Bread や人気アイスクリームショップ Mack’s Creamry などが軒を連ね、さらに先月はドーナツショップ Butter Baby も新たにオープンし、ますます注目度が高まっています。また、この通りにはチーズケーキを扱うお店が 2 軒あり、どちらが美味しいかを巡ってネット上ではちょっとした論争も起きています。ひとつ目は Artirasa Blok M。自動販売機スタイルで、明るいオレンジを基調とした内装は“インスタ映え”抜群。提供されるのはチーズの風味がしっかりと際立つベイクドチーズケーキです。もうひとつは Busy Cheese Café。木を基調としたテラス風の店内で、日本の90年代ポップスが流れる、まるで日本の喫茶店のような雰囲気。こちらでは、優しい甘さと濃厚な口どけが特徴のチーズテリーヌを楽しむことができます。チーズの濃厚な風味を堪能し、さまざまなフレーバーを試したい方には Artirasa Blok M を。日本らしい甘さと上品な濃厚さを味わいたい方には Busy Cheese Café をおすすめします。
(画像上:多くの人が並ぶArtirasa Blok M)
(画像上:落ち着いた雰囲気のBusy Cheese Café)
- Little Salt Bread
Google Map: https://maps.app.goo.gl/f5HKyjwobWknsa4k6
Jl. Melawai 3 通りには、SNSで人気を集める飲食店が数多く並んでいます。その中でもひときわ長い行列を作っているのが、塩パン専門店「Little Salt Bread」です。近年の塩パンブームの火付け役ともいえる存在で、多くの人々がこのパンを求めて訪れています。週末には必ず行列ができるため、私は比較的空いているインドネシアの断食期間「ラマダン」に合わせて足を運びました。塩パンといっても種類は豊富で、しょっぱい系が好きな方には、チーズ、プレーン、ガーリック、味噌のり、トリュフエッグなどが用意されています。一方で甘い系が好みの方には、ティラミス、きな粉チョコレート、シュガーといった味も楽しめます。特におすすめはシュガー味。素朴ながら、砂糖の甘みと塩のしょっぱさが絶妙に調和しており、一度食べると忘れられない美味しさです。価格も一部の商品を除き 18,000 ルピアと手ごろです。
(画像上:週末のLittle Salt Bread)
- OO Donut
Google Map: https://maps.app.goo.gl/b7T7fMPdBnAPjwA76
インドネシアでは、日本に比べてドーナツ店が多く点在しており、リーズナブルな価格で人気の J.Co や Dunkin’ Donuts をはじめ、ドーナツ文化が広く根付いています。
その中でも、Blok M 地区で最も人気を集めているのが OO Donut です。まるで露店のような外観ですが、店内ではドーナツ生地の成形からベーキングまで、すべての工程を丁寧に行っています。そのため、行列に並んでいても、出来立ての香りや活気ある様子に退屈しません。ドーナツの種類も豊富で、イタリア式ドーナツの ボンボローニ から、クラシックな定番スタイルのドーナツまで幅広く取り揃えています。味わいは一般的なドーナツよりも甘さ控えめで、優しく上品な口当たりが特徴です。
(画像上:週末のOO Donut。すでに売り切れ商品が出てきている)
- FUDGYBRO BLOK M at Melawai Raya
Google Map: https://maps.app.goo.gl/yzfqoK9BmC437mbf6
Blok M の日本居酒屋「キラキラ銀座」がある通りを進むと、若者たちが列を作る人気スイーツショップ 「FUDGYBRO BLOK M at Melawai Raya」に出会います。ここはアイスとブラウニーの専門店で、若い世代を中心に高い支持を集めています。ブラウニーはどれも濃厚で、アイスクリームとの相性が抜群。特に印象的だったのは 抹茶味のブラウニー です。インドネシアの抹茶スイーツは、日本のものと比べて単調に甘いだけだったり、苦味があっても薄かったりすることが多いのですが、ここの抹茶ブラウニーはしっかりとした濃さがあり、日本で販売されても人気を集めそうな完成度の高い味わいでした。どのフレーバーも味が濃厚で、ひんやりとしたアイスとの組み合わせが絶妙。食後のデザートにぜひおすすめしたい一軒です。
(画像上:週末のFUDGYBRO BLOK M at Melawai Raya)
いかがでしたでしょうか?インドネシアのカフェは日本と比べクオリティに差もなく、値段もリーズナブルです。お客様の中には昼間のBlok Mへ訪れたことのない方もいらっしゃるかもしれません。若者が賑わいエネルギーのあふれる街となっていますので、お時間があれば是非食べ歩きしてみてはいかがでしょうか?
以上